社会に対して客観的かつ信頼性のある組織評価情報を提供し、NPOの信頼性向上を目指し、さまざまな支援がNPO等に届く仕組みをつくることを目的に活動している公益財団法⼈ 日本⾮営利組織評価センター(所在地:東京都港区、理事長:佐藤大吾)は、2023年9⽉27⽇(水)、グッドガバナンス認証を新たに取得した7団体と、更新した2団体を公表しました。これでグッドガバナンス認証団体は、29都道府県78団体になりました。
■グッドガバナンス認証を新たに取得した7団体/更新した2団体を紹介
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<新規>
1)認定NPO法人心のおしゃべり音楽工房(東京都)
2)一般社団法人サステナブリッジ(東京都)
3)NPO法人じぶん未来クラブ(東京都)
4)認定NPO法人びわ湖トラスト(滋賀県【初!】)
5)NPO法人京都フォーライフ(京都府)
6)NPO法人関西国際交流団体協議会(大阪府)
7)社会福祉法人壽光会(島根県)
<更新>
8)認定NPO法人地球市民の会(佐賀県)
9)認定NPO法人ホームホスピス宮崎(宮崎県)
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グッドガバナンス認証とは?
信頼を目に見える形にしたのが「グッドガバナンス認証」です。
グッドガバナンス認証を取得した団体は、日本非営利組織評価センターが定める認証用の評価基準、28の全ての項目を満たした団体です。
この基準では、寄付金の募集の際に資金使途など適切な情報提供を行っていること、寄付者に対して寄付金に関する活動報告を適切に行い、ウェブでも概要を公開していることなどを確認しています。
また、組織内部で不正を防ぐ仕組みがあるなど、健全な財務管理がなされていることも確認しています。
寄付をしたい、ボランティアとして参加したいという市民や企業の方が、期待をかけて支援ができる団体として紹介しているのが「グッドガバナンス認証団体」です。
グッドガバナンス認証を新たに取得した7団体と更新した2団体を紹介
【新規】認定NPO法人心のおしゃべり音楽工房(東京都)
音楽療法で「心が共感できる音」見つける |
活動内容:
当法人は、代表の中井が1998年にMTN 世田谷対話音楽工房上馬5丁目音楽室を開室したところからスタートし、2015年12月に東京都よりNPO法人の認証を得てNPO法人化、2021年11月8日に東京都より認定の交付を受け、認定NPO法人となりました。「個々に寄りそった高品質の音楽療法により、それを必要とする人たちを持続的に支援できる団体となる」を理念として活動しております。
団体メッセージ:
私たちは、心身の不調や気分の低迷を抱える人々や、言語でのコミュニケーションが難しい障がい者・高齢者や0歳からの子ども達に、音楽によるアプローチを通して心理的なサポートを行い、このような人たちが生きがいを見つけ、その介護者や支援者とともに社会に対して積極的に参加できるようになるような支援のお手伝いを長く続けて行けるよう、特定非営利活動法人として活動しています。
評価されたポイント:
心身の不調がある人々や、言語でのコミュニケーションが難しい障がい者・高齢者・子ども達に、音楽による心理的なサポートを行っています。今回の評価をきっかけに、1年間かけて作りあげた中期計画は素晴らしいものです。スタジオの設置や新事業、収益計画が盛り込まれ、今後の活動に期待できる充実した内容になっています。自己分析を徹底した計画の策定プロセスも評価できます。
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【新規】一般社団法人サステナブリッジ(東京都)
ミャンマーで職業訓練、貧困と格差のりこえる |
活動内容:
ミャンマーの若者が技術習得を通じてそれぞれの収入や生計が向上するよう、ミャンマー・カレン州で技術・職業訓練事業(建設・電気・自動車整備・溶接・裁縫)を展開しています。手に職をつけて自分らしい人生を切り開いていくお手伝いをしています。
団体メッセージ:
ミャンマーの人々の自助努力による自立を支援するため、持続可能な発展にむけた、技術協力・教育、及び人材育成・生計向上・環境保全・女性支援・人道支援を行うことを目的として、2019年10月に「サステナブリッジ」を設立しました。政治的・宗教的な偏りなく中立的な立場で社会的に弱い立場にある人たちに支援をすることにより、全ての人たちが平和で価値ある人生を実現できる世の中を目指しています。
評価されたポイント:
ミャンマーの人々の自立を支援するため、持続可能な発展にむけて技術・職業訓練などを行っています。現地雇用しているミャンマー人40名以上と会議を重ねながら、課題への対応と情報共有をしています。日本とミャンマーの業務プロセスが整備されていることが優れています。
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【新規】NPO法人じぶん未来クラブ(東京都)
子どもたちの「やってみよう」が未来をつくる |
活動内容:
世界共通言語である音楽を通して、受講生の「自己肯定感」を育み、「新たなことに挑戦したい」という意欲を駆り立てる「生きる力」そのものを育む表現教育プログラム。本気の大人と次世代の出会いをコンセプトに全力で取り組みひとつのものを作り上げるキャリア教育プログラム。これらを通じてこどもたちに比類のない体験学習の機会をお届けしています。
団体メッセージ:
私たちは、子どもをはじめとしたすべての次世代が、自らのチカラで殻を破り、「やってみよう」と未来へ踏み出す場を創っています。私たちが社会を変える手段は、TRYする機会を作り、違いを認め合う教育です。誰もが安心して参加できる、グローバルで多様性に溢れた教育プログラムを日本中、世界中に届ける。皆さんと一緒に「やってみよう!」で未来を作りましょう!
評価されたポイント:
子どもが仲間とともに自らの人生を切り開くための次世代育成をしています。アメリカの非営利団体HEART Globalの教育プログラム「ミュージック・アウトリーチ」の運営が主な事業となっています。ボランティアが全国から参加し、企業約20社がプログラムに協賛。長年の関係性を維持しており、団体や運営への信頼も高いことが評価できます。
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【新規】認定NPO法人びわ湖トラスト(滋賀県【初!】)
進め「びわ湖はっけん号」!滋賀から次世代科学者そだてる |
活動内容:
将来の琵琶湖の自然環境を維持改善するため、
①びわ湖をベースに主として小学生~高校生までの子供たちの環境教育の実施
②琵琶湖を取り巻く水源、内湖などの調査研究支援
③湖沼に関する情報交換や湖岸の漂着ゴミ調査、湖内のマイクロプラスチック、水質調査
など、周辺大学、企業、NPOなどの協力を得ながら実施しています。
団体メッセージ:
びわ湖の自然を後世に残すための子供たちへの環境教育、科学技術教育、琵琶湖の観測実験などに参画しませんか。びわ湖トラストでは種々のプログラムを用意して皆様の参加をお待ちしています。まずは会員登録を!
評価されたポイント:
滋賀県の住民やびわ湖に関わる人々100名以上が正会員として参加しています。滋賀県の特産品や文化を活かした対面での交流会があり、会員は楽しみながら活動に関わることができます。毎年開催しているびわ湖のソーラーボート大会では、大会参加者からの声で予選のオンライン開催が実現しました。住民や会員、参加者の声がよく反映されています。
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【新規】NPO法人京都フォーライフ(京都府)
障がい者が自信と誇りを持って働ける場所 |
活動内容:
2008年事業開始、翌年法人設立の上事業認可を受けています。現在、京都府久御山町内で「就労継続支援A型事業所」3事業所を運営、その他地域企業内で支援員が同行して就労に取り組む「施設外就労支援」にも積極的に取り組んでいます。自主製品の加工・販売事業として取り組むコーヒー焙煎事業では、隣接する宇治市内の公共施設内2ヶ所でCafé運営に取り組み幅広く地域の皆さまにご利用いただいています。
団体メッセージ:
「『自信』と『誇り』を持って働くことを支える」を基本理念に、地域企業での就労が困難な重い障がいがある方たちと 雇用契約に基づく就労支援に取り組んでいます。地域団体・地域企業との連携により 地域に根ざした「就労継続支援A型事業所」を運営、「NPO法人京都フォーライフ」がめざすもの、それは「より良く働き、より良く生きる」ための支援です。
評価されたポイント:
階級別の人材育成計画をつくり職員の学びを支援しています。京都府の福祉人材育成制度を活用して、多くの職員に外部研修への参加を呼びかけています。また、「コーヒー焙煎士」や「社会福祉士」などの事業に関わる資格には受講料の補助があります。研修を受けた職員は報告書をつくり、他の職員に共有しています。
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【新規】NPO法人関西国際交流団体協議会(大阪府)
NGOの祭典「ワン・ワールド・フェスティバル」30年つづく |
活動内容:
NGO/NPOの中間支援団体として 国際交流・国際協力団体間の連携強化、情報の相互共有の促進。2030年のSDG s17の重点目標達成を目指し、具体的な行動を取り上げNGO/NPO、行政等と連携しワン・ワールド・フェスティバルの事業の推進。入管法改正で急増する世界各国にルーツを持つこども達(Newcomer)に学習・日本語習得支援を行う事でグローバル社会の担い手となる人材の育成を目指す「こどもプラザ」の運営。
団体メッセージ:
1984年、国際化・国際交流を高揚する気運の高まりの中、民間団体が一体となって市民に国際交流の重要性を啓蒙し、大阪・関西の国際交流の推進力となりうる組織を作ろうという機運が高まり、大阪府・大阪市・大阪商工会議所・有志団体によって、当協議会が設立されました。また、地域社会における課題解決と共生社会の実現にむけて、困難に直面している外国にルーツを持つこどもたちをサポートする活動も行っています。
評価されたポイント:
NGO/NPO等の情報発信と『ワン・ワールド・フェスティバル』の運営をしています。ウェブサイトでは加盟団体の情報を検索することができ、毎月2回のメルマガやチラシでの情報発信に力を入れています。30年以上続くフェスティバルでは毎回アンケートを取って公開し、翌年に活かしています。事務局の不断の努力によって関西のNGO/NPO等との情報ネットワークが構築されています。
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【新規】社会福祉法人壽光会(島根県)
認知症の人を見守る、地域に根付いた福祉施設 |
活動内容:
出雲市合併前の旧簸川郡湖陵町時代の平成13年に、地域に特別養護老人ホームがなかったことをきっかけに設立しました。その後、地域ニーズに応える形で事業を拡大し、4つの介護事業所と保育園を運営しております。様々な課題に積極的に取り組みながら質の高いサービスを行い、地域との絆を大切にして交流を深め、地域住民に選ばれる法人を目指しています。
団体メッセージ:
多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことができるように支援することを目的に設立しました。出雲の原風景を伝える神西湖の豊かな自然をいかし、「共生」「努力」「創造」の3つを柱にし、地域の皆様の暮らしが豊かになるよう地域の皆様と活動をしています。
評価されたポイント:
法人設立から、地域の自治体や関係機関との連携を深めてきました。地域の高校生に対して経験豊富なスタッフが「認知症サポーター養成講座」を開催したり、出雲市から福祉避難所としての指定を受けたりしています。地域のニーズに対して、社会福祉法人の使命や責任感を強く認識しながら福祉サービス事業とともに公益事業を行っています。
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【更新】認定NPO法人地球市民の会(佐賀県)
佐賀からアジアを考える、世界平和と地域社会に貢献 |
活動内容:
1983年に佐賀の地で地域づくり団体として活動を始めました。2002年には法人格を取得し、2010年には佐賀で初めての認定NPO法人を取得しました。「世界中のすべてのものの幸せを自分の幸せと感じられる社会をつくりたい」。そういう社会を実現するために、海外ではミャンマー、タイ、スリランカで教育支援をし、日本では主に佐賀でSDGs普及、災害支援活動を行っています。
団体メッセージ:
佐賀に生まれて2023年で設立40年を迎えました。ここまで長く継続できていることは支えていただいている支援者の皆様のお陰です。国内外で貧困問題、外国人問題、子どもの貧困問題、SDGs普及など、これからも「困った」を一つでも多く拾い、また、それを当会だけの活動にせずに、多くの団体・個人と連携して支援の活動に繋げていきたいと思っています。
評価されたポイント:
多数のプロジェクトを同時進行しながら、災害などの緊急支援にもいち早く動いています。プロジェクトを動かす「部会」には理事、職員、専門家などが参加してすばやく意思決定をしています。ウクライナ避難民の受け入れ支援では、同じ問題意識を持つNPO/NGOに声をかけて多くの団体が協力しました。長年の活動がプロジェクト進行とネットワークに活かされています。
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【更新】認定NPO法人ホームホスピス宮崎(宮崎県)
終のすみか「かあさんの家」で過ごすあたたかい暮らし |
活動内容:
今では全国に広がっているホームホスピスは、2004年に宮崎市の空き家から始まりました。私たちは、必要としている人がいるけれど制度がない、そういう社会課題に目を向け続けてきました。ホームホスピスは、様々な理由で最後の時期を自宅で過ごせない方々のための住まいとして誕生しました。そして今、年々増えている日々の生活に医療的なケアが必要な子ども達のために、生活の延長にある居場所を作る活動を始めています。
団体メッセージ:
ホームホスピス宮崎は、がんになっても、認知症であっても、障がいがあっても、住み慣れた地域で、安心して暮らせるまちづくりを活動の柱にしています。ホームホスホスピス、訪問看護、訪問診療、医療的ケア児のための障害福祉事業、暮らしの保健室などの各事業を通じて、病気や障害、また老齢による身体的な苦痛や孤独感を抱える方々やそのご家族が、自分らしい生活を送ることができるようにサポートしています。
評価されたポイント:
ホームホスピス等の運営ではスタッフの情報共有が徹底されています。会議で利用者のケア方法を話し合い、各スタッフが責任を持って業務に当たっています。相談対応ではカルテに記録を残し、必要に応じて外部の専門家につなげています。ニュースレターやSNSでの日常的な情報発信のほかに、新事業を始めるときには地方新聞の協力を得て広くお知らせしています。透明性が高く、継続して支援できる団体です。
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グッドガバナンス認証の活用が広がる
NPOの信頼性の証「グッドガバナンス認証」と連携する企業や助成財団が30社を超えました。現在、クラウドファンディングサービスを提供する「READYFOR」、融資を行っている「日本政策金融公庫」、寄付を集めているプラットフォーム「Yahoo!ネット募金」などで活用されています。
(参考:https://jcne.or.jp/evaluation/good_governance/)
◇◆◇◆◇◆◇公益財団法人 日本非営利組織評価センターについて◇◆◇◆◇◆◇
団体名:公益財団法人 日本非営利組織評価センター
理事長:佐藤 大吾
所在地:〒105₋0001 東京都港区虎ノ門1丁目11-2 日本財団第二ビル3階
設立:2016年4月1日
電話番号:03₋6457₋9721(平日9時30分~17時30分)
URL:https://jcne.or.jp/
事業内容:評価・認証事業の実施・公開、評価・認証制度に携わる人材育成ほか
<本リリースに関するお問い合わせ>
公益財団法人 日本非営利組織評価センター 広報担当:浦邉
E₋mail:office@jcne.or.jp
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