評価制度は双方向的なコミュニケーションを取り、団体からの理解のうえに成り立つ制度です。日本非営利組織評価センターは昨年度に続き、2つの評価制度についてアンケートによる調査を行いました。
満足度などの数字によって評価制度の使いやすさを示すとともに、「評価を受けた団体の実際の声」をお知らせします。第三者組織評価をより身近に感じていただけますと幸いです。
アンケート結果はこちら:https://jcne.or.jp/data/jcne2023q.pdf
・これまで1408団体がベーシックガバナンスチェックを受けています
2016年度から始まったベーシックガバナンスチェックは、累計申込数が1408団体に達しました。年々団体数が増えており、昨年度の1年間の申込数は480団体でした。※累計団体数には重複の団体を含みます。
・定期的に評価を受診する「更新」の申込が続いています
JCNEの評価認証制度は、その結果の有効期限を3年間としています。有効期限を迎えた団体のうち、ベーシックガバナンスチェックは37%、アドバンス評価は78%の団体が更新のお申込みをされました。アドバンス評価では「定期的な組織の健康診断になる」との声も寄せられました。
・評価を受ける際の手間やストレスを軽減しています
JCNEでは組織評価を受ける負担を軽減するため、システムの改善を続けています。ベーシックガバナンスチェックで「セルフチェックや書類提出に不便やストレスを感じた」と回答した割合は、2021年度の43%から、2023年度は19%にまで軽減することができました。
・「組織の弱点を知ることができた」「やる気が出た」など好意的な感想が多数寄せられました
JCNEの評価認証制度では、各基準を満たしているかどうかに加えて、アドバイスやコメントを記載した結果を通知しています。組織評価を通じて気が付いていなかった組織の弱点を知ることができた、問題点があぶり出された、詳しくアドバイスをもらえてやる気が出た、などの感想が多く寄せられました。
その他、システムの手順が分かりづらいなどのご指摘や、制度自体の知名度向上を求める声も寄せられました。引き続き制度改善を行って参ります。
前回までのアンケート調査結果はこちら:
2020年度アンケート調査結果 https://jcne.or.jp/data/bgc2020q.pdf
2021年度アンケート調査結果 https://jcne.or.jp/2022/04/15/news-86/
2022年度アンケート調査結果 https://jcne.or.jp/2023/06/02/news-132/
ベーシックガバナンスチェック制度とは?
非営利組織の組織運営について、法令・定款に基づいた基本的なガバナンスが適切に行われているかどうかを提出書類・セルフチェックをもとに簡易的に評価するものです。
アドバンス評価(グッドガバナンス認証)制度とは?
提出書類による書面評価・3時間のヒアリングによる訪問評価を組み合わせた評価です。アドバンス評価基準をすべて満たした団体のみがグッドガバナンス認証審査に進むことができます。