2021年12月4日（土）～5日（日）、オンラインで開催された日本評価学会第22回全国大会（http://evaluationjp.org/activity/index22.html）の自由論題発表「NPO／評価手法」にて、当センター職員の猪俣加菜子が、グッドガバナンス認証制度で使用するアドバンス評価の実績に基づき、成果発表を行いました。

「NPOの組織運営～アドバンス評価から見えてきたこと～」の題目で、評価制度概要とNPOが得意とすること、苦手とすること、評価で改善のプロセスを主軸に発表しました。

NPOの組織運営
～アドバンス評価から見えてきたこと～
Management in Nonprofit Organizations：Findings from Advanced Evaluation System

要約

非営利組織評価センターでは、NPO 等非営利組織の第三者認証制度「グッドガバナン ス認証」を実施している。非営利組織は市民からの信頼が基礎となって成り立ってお り、立派な公益的事業を展開していても、運営がずさんでは、組織内外から確かな信頼を得ることはできない。その信頼性を可視化する日本で初めての仕組みである。グ ッドガバナンス認証制度の評価基準となっているアドバンス評価の評価実績（対象 50 団体）をもとに調査レポートを作成。独自の評価基準（アドバンス評価 4 領域 12 項目 27 基準）に基づき、ヒアリングや書類確認によって組織運営の状況を評価した結果をまとめた。外からは見えにくい組織内部の状態を開示し、信頼性・透明性の向上に努めている団体が、課題がある場合は見直し、改善をしていく姿勢や意欲、そのプロセ スが垣間見れるレポートとなっている。本レポートに基づき、データ集計と事例を用 いて、NPO の組織運営の実態を知る貴重な情報を発表する。

全国大会で使用したプレゼン資料

「NPOの組織運営～アドバンス評価から見えてきたこと～」
https://jcne.or.jp/data/advancedevaluation2021.pdf

グッドガバナンス認証制度
https://jcne.or.jp/evaluation/good_governance/