プロボノ連携 富士通プロボノ部
JCNEは、2022年6月より、富士通社員の有志による「富士通プロボノ部」と連携しています。グッドガバナンス認証を取得した団体を対象に、JCNEが「富士通プロボノ部」とのマッチングを行います。
プロボノとは
「プロボノ」とは「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」を語源とする言葉で、「社会的・公共的な目的のために、企業人が仕事で培った経験やスキルを活かして取り組むボランティア活動」を意味します。
富士通プロボノ部とは
富士通グループ社員の有志によるボランティア活動です。プロボノチームを編成し、支援先団体に対してプロボノ活動を行います。
① プロボノワーカー:富士通グループ社員
② 支援先団体:地域課題の解決に取り組む全国のNPOや地域団体などの皆さん
③ 運営チーム:富士通グループ社員(プロボノ活動全体をコーディネート)
※最終的な成果物については、グッドガバナンス認証団体からの依頼内容をもとに、打ち合わせを行いながら決めていきます。
これまでのプロボノ事例
認定NPO法人 自然再生センター『SDG‘s達成に向けた企業とNPOの連携、未来への道』
(画像引用:自然再生センターWebサイト)https://www.sizen-saisei.org/4483/
最初の依頼内容
☑中長期的な「事業戦略」の作成をお願いしたい。
☑企業寄付また遺贈寄付の戦略を立てたい。
自然再生センター 小倉 様
事前にコーディネートされており、プロボノの細かく打ち合わせができて、スタートがスムーズでした。成果物については、誠実に目的意識を強く持って取り組んでいただき、こちらの意見を柔軟に理解していただけました。富士通プロボノ部のリーダーの方が主導するオンライン会議では、皆さんに対して受容・共感的に配慮されていました。毎回1時間の会議が、安心安全の場として感じました。
富士通プロボノ部 白井 様
会社の事業や自分たちの仕事が、社会や環境に負の影響を与えていないか、より現実的に考えられるようになりました。間接的にでも環境にダメージを与える事業を行っていないか、間接的にでも不安定な雇用を見過ごしていないか、未来の子どもたちへの影響を考えているか、自省する機会になりました。同時に、社会課題を解決する斬新なアイデアを生み出す可能性があり、ビジネスチャンスにもなり得ると感じました。
NPO法人D-SHiPS32『営業、講演で使用できるスライド集』
(画像引用:プロボノ成果物「営業、講演で使用できるスライド」より)
最初の依頼内容
☑協賛・参加者・ボランティアなど「パラスポーツに関わる人」を増やしたい。
☑広報、戦略づくり、営業活動(企業などへの売り込み)を行いたい。
D-SHiPS32 上原様
今回はありがとうございました!我々が調べなくてはいけない事や、手が付けられず進められない仕事をサポートしていただき本当に感謝しています。今回の出会いを大切に、次は活動の現場にも遊びに来てほしいですし、富士通社内でD-SHiPS32大使みたいに色々な方に我々の活動を紹介してもらえると嬉しいです。
富士通プロボノ部 メンバー一同
当初、成果物のすり合わせにて少しもたつくこともありましたが、オンライン会議を重ねて合意を取りながら、満足できる最終成果物になったものと思います。今回、メンバーに恵まれ、一緒に活動できたことは良い経験になりました。D-SHiPS32さんのビジョンや上原代表の前向きしかない姿勢に共感し、相手が何を求めているのかを深掘りしながら進めることは、会社で必要なスキルと共通なものと感じました。
一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会『ピアノ曲事典の”楽曲ID”活用アイデア』
(画像引用:プロボノ成果物「楽曲ID活用検討報告書」より)
最初の依頼内容
☑ピアノ曲事典のアクセスを増やしたい
☑ボランティア・マネジメントの新体系をつくりたい
☑システム構成図をつくり、管理・メンテナンス工数を減らしたい
全日本ピアノ指導者協会
福田 様 外部の方に話をすることで自分たちの考え方が整理されました。ピアノ曲事典の価値を外部から認識してもらえ、発展の方向性に関して確認できました。いくつかのテーマから絞り込んだこと、期間が3か月程度と決まっていて双方にとって負担が少なかったこと、最終提案が端的なパワポにまとまっていることが良かったです。ピアノ曲事典について一緒に考えていただきありがとうございました。
実方 様 組織外の方の視点を頂けたことは大変貴重で、新たな視点を複数獲得することができました。多くの方に親身に考えて頂いたことに感動しました。ぜひ他の団体様にもその感触をお伝えしたいと思います。
富士通プロボノ部 メンバー一同
音楽愛好家として、ピティナ様の音楽事典の活用方法を検討する機会を得られ、大変光栄に思います。3ヵ月という短い期間ではありましたが、ピティナ様の豊富な音楽とデジタルテクノロジーの知識により、多岐にわたる議論が可能となり、非常に有意義な経験となりました。今回の成果物が少しでもピティナ様と未来の音楽世界に寄与できれば、これ以上の喜びはないと考えております。
特定非営利活動法人 寺子屋方丈舎『課題解決に向けた施策検討』
(画像引用:プロボノ成果物「課題解決に向けた施策検討」より)
最初の依頼内容
☑フリースクールへの理解を高めたい
☑フリースクールの「いまの本当の姿」を広めたい
☑特に「不登校児童生徒の悩みをかかえる保護者」にアプローチしたい
寺子屋方丈舎 江川様
仕事を通じて社会や教育が変わることはとても大事です。ひとりの市民としての意見や、本業のスキルを市民活動に導入することで、私たちNPOが変化します。寺子屋方丈舎の実例も含めて、こんなことをやりましたということをぜひ、ご紹介してください。まだまだ自己変革できないで苦しんでいる日本の市民活動に活力を与えていただければと思います。そのために情報提供することは惜しみません。
富士通プロボノ部 豊福様
前から教育には興味はあるものの、不登校についてはあまりよく知らなかったのですが、今回寺子屋方丈舎さんのプロボノチームに参加してみて、不登校が必ずしも悪いことではないこと、フリースクールに通う子どもたちが生き生きと過ごしていること、人には適材適所があるのだということを実感しました。また、不登校の子を持つ親の気持ちをできるだけ理解したいと強く思うようになりました。富士通プロボノ部の提案が、課題解決への一歩になれば幸いです。約半年間ありがとうございました。
関連リンク
富士通社員有志はなぜ「プロボノ部」を立ち上げたのか
・Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/68a75dcf5b2a2b8935c6d8efb36fa904fd63c28b
・オルタナオンライン(有料記事)
https://www.alterna.co.jp/91181/