公益財団法人日本非営利組織評価センター(JCNE)は、2016年の設立以来、非営利組織(NPO)の組織評価・認証を通じて、NPOの組織基盤強化や透明性向上を図り、適切な事業運営を支援してまいりました。また、受益者、支援者、行政、助成財団、企業などの公益活動に関わる関係者に対し、客観的かつ信頼性のある情報を提供することで、NPOの信頼性を高め、より良い市民社会の創造を目指して活動しています。これまでに、「グッドガバナンス認証」と「ベーシックガバナンスチェック」の2種類の組織評価事業を実施し、累計1,500団体以上が評価を受けました。
一方で、NPOに関連する不祥事が報道されることも多く、2023年にJCNEが実施した「NPO信頼性調査」(サンプル数3,000)では、NPOを「信頼する」と答えた人は20%にとどまり、NPOへの信頼構築には依然として課題が残っています。
こうした背景を踏まえ、JCNEは従来の「NPO信頼性向上」に加え、「寄付者や支援者の保護」を目的とした新たな評価認証制度の構築に取り組むこととなりました。
新制度では、これまでのNPOのガバナンス強化やキャパシティビルディングに加え、寄付(※)や助成金を通じてNPOを支援する個人や企業、団体、助成財団、行政に対して、信頼できるNPOかどうかを確認・審査した情報を提供します。
個人が寄付する際には、認証マークの有無を一つの指標とし、企業や助成財団、行政機関がパートナーシップを組む際にも、この認証マークを審査基準や参考情報として活用することを想定しています。
NPOが広く寄付を募集する際には、この認証マークを明示することで、寄付者が安心して支援でき、支援資金が円滑に循環する社会の実現を目指します。
(※)新制度で扱う「寄付」とは、個人、企業・団体がNPOを支援する目的で提供する金銭や物品のこと(助成金等は含むが、ボランティアなどの人的支援は含まない)
新制度では、以下のような価値提供を目指して、実施します。
(1)支援者に対し、信頼し安心して寄付できる団体信用情報
(2)NPOに対し、信頼性向上のためのキャパシティビルディング
(3)社会に対し、支援性資金の循環
新制度の開始は2025年4月を予定しています。また、制度の詳細は2025年1月にあらためてご案内いたします。
現在、新制度による評価情報の活用にご興味のある企業や助成財団等の支援者、あるいは本制度の趣旨に賛同し、賛同パートナーとしてご協力いただける企業や助成財団等の支援者に向けて、個別の説明を実施いたします。
ご興味ご関心のある企業・団体様はお問合せください。
<新たな評価認証制度の概要>
◎対象団体
以下の要件を満たしている団体
(1)法人格のあるNPOで、公益活動(不特定多数の利益に資する活動)を主とする団体
・特定非営利活動法人(認定・特例認定を含む)
・公益社団法人及び公益財団法人
・一般社団法人及び一般財団法人(※)
・社会福祉法人
(2)営利・共益を目的としない団体
(※)一般法人の場合は非営利型法人(収益事業から生じた所得のみ課税対象)のうち、非営利徹底型に限り、共益型(会員に共通する利益を図る活動を行うことを目的 としている)は対象としない
◎評価制度のポイント
新制度では、支援者が安心して支援ができるように組織運営の観点から評価を行う。
(1)組織の非営利性や存在の確認
(2)ガバナンス機関、寄付の公募、資金管理、情報公開の状況の評価
(3)反社会的勢力やコンプライアンスに関するチェック
※事業面の評価は対象外
◎制度開始時期
2025年4月(予定)
◎料金
評価料及び認証料の設定は後日発表します。
<新しい評価制度に関する情報提供お申し込みフォーム>
お申し込みいただいた団体様には、今後、新しい評価制度に関する説明会等のご案内を差し上げます。
https://forms.gle/TMYfjQ7CxbksGZJh8
<現行の評価制度について>
現在運営しているグッドガバナンス認証制度、ベーシックガバナンスチェック制度につきまして、新規受付を20
詳細は以下のお知らせをご覧ください
グッドガバナンス認証制度及びベーシックガバナンスチェック制度の申込みの停止と制度終了(2028年3月予定)のお知らせ
https://jcne.or.jp/2024/10/23/news-176/