2023年6月に開催された日本NPO学会において、JCNEが「一般法人制度の運営に関する実証的研究」の調査発表をしました。パネリスト・参加者による質疑応答から論点を整理してお伝えします。
日本NPO学会第25回研究大会パネル発表
「一般法人制度の運営に関する実証的研究」報告書はこちら
調査の目的
一般法人はいかなる理念目的をもってどのような分野で活動(事業)を行っているか、また、一般法人は、組織運営においてどのような悩みや困りごとを抱えているかに重点を置いて調査を行いました。
調査方法と回答数等
実施期間:2022 年8 月14 日~同年9 月16 日。
調査手段:アンケート用紙送付による郵送調査。
送付データ数: 8,000件。
回答数・回答率:有効回答総数727 件。
調査結果の総括より抜粋
- 高い公益性 84%の法人が公益型に分類され、高い公益志向が確認できました
- 公益認定の希望は少ない 公益認定申請する意向の法人はわずかでした
- 税制区分 税制優遇のあるパターンを必ずしも選んでいません
- 他者との連携協働 大多数が連携・協働の強化を希望しています
- 透明性 情報公開としてホームページやSNSを「全く利用していない」法人が25%ありました
日本NPO学会第25回大会における発表と討論
一般パネル「一般法人制度の運営に関する実証的研究」
日時:2023年6月10日(土)10:55~12:35
会場:京都産業大学5号館(京都府)
モデレーター:
太田 達男 (公財)日本非営利組織評価センター理事/(公財)公益法人協会会長
発表者:
平尾 剛之 (公財)日本非営利組織評価センター業務執行理事/(特活)きょうとNPOセンター常務理事・統括責任者
コメンテーター、パネリスト:
初谷 勇 大阪商業大学大学院地域政策学研究科教授
パネリスト
筒井 哲朗 (一社)シェア・ザ・プラネット代表理事
山本 晃宏 (公財)日本非営利組織評価センター評議員/(公財)トヨタ財団常務理事
(報告書全文)一般社団法人及び一般財団法人の組織運営に関する実態調査
https://jcne.or.jp/2023/03/27/report-10/