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2023年1月15日

【開催報告】JCNE助成金活用セミナー「助成事業のまとめ方」を2023年1月12日に開催しました

日本非営利組織評価センターの組織評価・認証制度について、助成プログラムでの活用が少しずつ拡がっています。助成金申請書で組織評価の実績を記載したり、助成決定した団体にベーシックガバナンスチェックを受けてもらうなど、助成財団と連携しています。
そこで、組織評価をすでに活用して、あるいはこれから活用して組織基盤強化を図りたいと考えている団体を対象に、組織基盤強化の観点から助成金の活用をお伝えするセミナーを開催しました。

第10弾は「助成事業のまとめ方」です。

今回は、現在、助成事業を実施している団体向けの内容です。
実施中の助成事業をどうまとめるか?について、お話しいたしました。
そろそろ、事業報告書の準備を始めたり、事業の成果の報告会の開催を企画したり、成果物の作成に着手する時期だと思います。あらためて、助成事業のクロージングに向けて、準備をしていくことについて解説をいたしました。
単に事業を実施して、報告書をまとめて終わるのではもったいない。助成事業で得た様々なノウハウやコンテンツ、資産を助成事業が終了した後にも活用できるようにすることが肝要です。そんな視点で、助成事業のクロージング、まとめ方について、考察していきました。助成事業を実施している団体のみなさまには、今すぐ活用できるノウハウですが、そうでない団体のみなさにも、今後きっと役立つ内容だったと思います。

★当センターと助成財団との連携については、こちらをご覧ください。
助成金の申請をお考えのNPOのみなさまへ
https://jcne.or.jp/banner-npo/

JCNE助成金活用セミナー「助成事業のまとめ方」

日 時:2023年1月12日(木)19:00~20:00
場 所:Zoom(オンライン)
対 象:以下の4つの条件、すべてに当てはまる団体関係者
①法人格のあるNPO(NPO法人、一般法人、公益法人、社会福祉法人)
②団体や事業の成長のために助成金を活用したい団体
③JCNEの組織評価を活用して組織基盤強化を図りたい団体
④ベーシックガバナンスチェックの評価を受けている、受けたい団体
参加者:12名
主 催:(公財)日本非営利組織評価センター
助 成:(公財)日本財団

<レクチャー内容>
「助成事業のまとめ方」
講師:山田泰久(当センター業務執行理事)
・助成事業のクロージングに向けてやるべきこと
・事業報告書
・収支書類と領収書
・アンケート
・事業成果物(冊子、もしくはWeb上のコンテンツ)
・事業報告会、もしくはイベント
・助成事業に活用できる資産の整理
などなど

セミナーのプレゼン資料(ダイジェスト版)
https://jcne.or.jp/data/jyosei_20230112.pdf

ベーシックガバナンスチェックの説明資料
https://jcne.or.jp/data/JCNEbasicVer.03.pdf

今回は参加者の中から、三宅さん、高橋さんに開催レポートを作成していただきましたので、掲載いたします。(三宅さん、高橋さんありがとうございました。)

【三宅さんの開催レポート】
①全体の感想

最近、まつど市民サポートセンターの阿部剛さんの伴走支援を受けているのですが、本日の山田さんと同じことを言われていることに気がついて、びっくりしました。具体的には、自分達の強みの可視化とその広報。活動の成果の可視化とその広報です。
本日の山田さんのお話の中では、助成金を何回も何回も活用し続けることの大切さを学びました。そこまで、今までしっかり考えていませんでした。ただぼんやりとそのような事が必要かなあと思っていました。その辺りのイメージがよりくっきりしてよかったなあと思いました。

②セミナーの中で印象に残ったこと、勉強になったことなど

1. 助成金をただ消費するのではなく、強くリターンを意識すること
2. 助成金―>助走金→自走 を意識する事。
3. 事業評価は、開始前の状況把握が、重要。(As Isの把握)
4. 活動―>結果→変化→成果→評価→改善
5. 取りまとめ→自己分析―>自己評価―>未来予測
6. 助成金を活用して、団体の資産作りを計る。
7. 資産は、人、モノ、仕組み、ネットワーク、ノウハウ
8. 事業終了後も活用できるものが、本物の資産です。
9. 事業報告書。早めにフォーマットを確認することが大事。→何をmp止められているかがわかる。
10. 事業成果物は、冊子かWebコンテンツにする。

 

【高橋さんの開催レポート】
①全体の感想

半年程前に「募集要項の読み方」に参加してから、採択していただけることが増えました。NPO法人設立1期目は助成金採択1件だったものが、2期目は現在までに6件の助成金に採択していただきながら活動することができています。本当にありがとうございます。
採択していただいた中で、①新規立ち上げのための助成事業(2022年9月まで)→②実施してみたら追加の課題が見えたのでそれをトライアルするための助成事業(2022年10月〜12月)→③これらの実績と未来予想図をもとにした助成事業(2023年1月〜12月)と、我流でしたが本日のセミナーで話していた内容の成功事例を作ることができており、自信になりました。ここから、ノウハウの蓄積や自己財源化の動きを作っていこうと思いました。
Twitter、Instagram、Facebookページ、ホームページの活動報告、月1回のメルマガと、応援してくれる方の世代が幅広いがゆえに発信ツールが多くてものすごく大変ですが、発信の重要性も再確認したので、継続していきます。
「助成金は助走金」という言葉が腑に落ち、助成金がないと実施できない事業ではなく、助成金を得るための事業でもなく、自走していけるための助成事業の展開や、その後の資金調達にもつなげていくということを踏まえて、活動していきたいと思います。

②セミナーの中で印象に残ったこと、勉強になったことなど

・NPOの活動は、外から見てわかりにくいので、情報発信が大切である。
活動の可視化→活動の中の感動を伝える
活動の価値化→活動からどんな価値を生み出しているのかを伝える
助成金の申請書や報告書にも、これらを丁寧に言語化することが重要。
共感を生み、お金も集まりやすい。
・助成金は「助走金」。助成事業は、自走できるための助走期間。
・助成事業のプロセスを通して、事業終了後も活用できる資産を作る。
・成果物は、助成金でしっかりお金をかけて作成し、その後も活用する。
・助成金は、助成金を採択された団体のためではなく、他の団体や社会課題解決のために使うもの。助成事業を実施して終わりではなく、成果物やノウハウを共有して、公益性・普及性を高めることも大事。

以上