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2022年9月16日

【開催報告】JCNE助成金活用セミナー「審査項目の考察」を2022年9月15日に開催しました

非営利組織評価センターの組織評価・認証制度について、助成プログラムでの活用が少しずつ拡がっています。助成金申請書で組織評価の実績を記載したり、助成決定した団体にベーシックガバナンスチェックを受けてもらうなど、助成財団と連携しています。
そこで、組織評価をすでに活用して、あるいはこれから活用して組織基盤強化を図りたいと考えている団体を対象に、組織基盤強化の観点から助成金の活用をお伝えするセミナーを開催しました。

第6弾は「審査項目の考察」です。
助成プログラムの募集要項には、たいてい「審査項目」が記載されています。助成財団スタッフや外部審査員が審査をする時のポイントであったり、基準だったりしています。この審査項目は、一般的なものからその助成プログラム独自のものまで、いろいろな項目があります。申請事業を考える時、申請書を書く時、この項目が大きなヒントであり、考える際の手すりになります。
今回の講座では、この審査項目を紐解いていきます。とはいえ、審査項目の内容は細かく情報が公開されているわけではありません。従って、講師の山田が独自に考察したものをお伝えする形式です。いろんな助成プログラムを眺めてきて、助成財団の方からお話しを聞いて、助成金に関する資料を読み込んできた知見をもとに考察しました。
審査項目の考察から、助成金を活用するために大事なポイントも一緒に考えていきました。あわせて、組織評価による団体の基盤強化についてもご案内いたしました。
講師は長年、全国各地で助成金セミナーの講師を務めてきた当センター業務執行理事の山田泰久が担当しました。

★当センターと助成財団との連携については、こちらをご覧ください。
助成金の申請をお考えのNPOのみなさまへ
https://jcne.or.jp/banner-npo/

JCNE助成金活用セミナー「申請事業の作り方」

日 時:2022年9月15日(木)13:00~14:00
場 所:Zoom(オンライン)
対 象:以下の3つの条件、すべてに当てはまる団体関係者
①法人格のあるNPO(NPO法人、一般法人、公益法人、社会福祉法人)
②団体や事業の成長のために助成金を活用したい団体
③JCNEの組織評価を活用して組織基盤強化を図りたい団体
参加者:11名
主 催:(一財)非営利組織評価センター
助 成:(公財)日本財団

<レクチャー内容>
「審査項目の考察」
講師:山田泰久(当センター業務執行理事)
・どんな審査項目が設定されているのか?
・審査項目から読み取れること
・審査項目は、助成財団の期待
・審査項目の内容を申請事業や申請書にどう活かすか?
などなど

セミナーのプレゼン資料(ダイジェスト版)
https://jcne.or.jp/data/jyosei_20220915.pdf

ベーシックガバナンスチェックの説明資料
https://jcne.or.jp/data/JCNEbasicVer.02.pdf

今回は参加者の中から、三宅さんに開催レポートを作成していただきましたので、掲載いたします。(三宅さん、ありがとうございました。)

①全体の感想

ワードクラウドから、導き出されるキーワードを使っての説明は、斬新でわかりやすいなあと思いました。
「地域」:NPOは、地域と親和性が高いと思われていると思いました。他への普及やモデル化は、そんなに簡単ではないかなあと思いました。理由:属人化していたり、始めた人の個性が色濃く残るため。
「課題」:課題の把握をしっかりしないと、その解決ができないかなあと思いました。
「モデル」は、そのモデルのもとを作った方に「モデル」を作ってもらうのは、難しいかなあと思いました。モデル化は、1つの技術なので、専門家のアドバイスが必要な領域かなあと思いました。

②セミナーの中で印象に残ったこと、勉強になったことなど

・ワードクラウド:ググると作り方が出ていたので、一度お試しをしてみたいなあと思いました。
・東京の団体は、地域とのつながりを作ることが少し難しい。
・助成金の要綱を読むことで、団体の活動を要綱に合わせるのではなく、足りない要素を知るヒントとして使うと良い。
・団体の活動を測定するためには、ある活動を開始する前と後で、データを取る必要がある。
・成果の評価測定は、測定するだけでなく、その測定方法の妥当性までよく考えると良い。

(作成:三宅さん)