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2022年6月19日

【開催報告】JCNE助成金活用セミナー「募集要項の読み方」を2022年6月16日に開催しました

非営利組織評価センターの組織評価・認証制度について、助成プログラムでの活用が少しずつ拡がっています。助成金申請書で組織評価の実績を記載したり、助成決定した団体にベーシックガバナンスチェックを受けてもらうなど、助成財団と連携しています。
そこで、組織評価をすでに活用して、あるいはこれから活用して組織基盤強化を図りたいと考えている団体を対象に、組織基盤強化の観点から助成金の活用をお伝えするセミナーを開催しました。

第3弾は「募集要項の読み方」です。
助成金の募集要項は、助成金申請にあたってはヒントの宝庫です。募集要項の情報から、助成財団がどのようなことを考えているのか、助成プログラムが目指しているものは何かを読み解くことは大事なスキルです。さらに、募集要項以外にも助成財団のWebサイトには貴重な情報源となります。
今回のセミナーでは、募集要項や関連する資料等から、助成金申請に役立つ情報を収集し、情報を読み解いて、助成金申請に役立てる方法を徹底解説します。助成プログラムが意図することを理解するものであり、NPOとしては自分たちの事業をよりよいものにしていくヒントになります。
このテーマで1時間のセミナーを開催すると言えば、どれだけ「徹底解説」ぶりかはわかると思います。一般的な方法からマニアックの方法まで、今すぐ使えるノウハウを説明します。組織基盤強化のために助成金を活用する第一歩として、まずは募集要項を読み込んで、助成プログラムが目指している方向性を見極めて、自団体の事業のブラシュアップに役立てていきましょう。あわせて、組織評価による団体の基盤強化についてもご案内いたします。
講師は長年、全国各地で助成金セミナーの講師を務めてきた当センター業務執行理事の山田泰久が担当します。

★当センターと助成財団との連携については、こちらをご覧ください。
助成金の申請をお考えのNPOのみなさまへ
https://jcne.or.jp/banner-npo/

 

JCNE助成金活用セミナー「募集要項の読み方」

日 時:2022年6月16日(木)10:00~11:00
場 所:Zoom(オンライン)
対 象:以下の3つの条件、すべてに当てはまる団体関係者
①法人格のあるNPO(NPO法人、一般法人、公益法人、社会福祉法人)
②団体や事業の成長のために助成金を活用したい団体
③JCNEの組織評価を活用して組織基盤強化を図りたい団体
参加者:40名
主 催:(一財)非営利組織評価センター
助 成:(公財)日本財団

<レクチャー内容>
「助成金が決まったら・・・」
講師:山田泰久(当センター業務執行理事)
・募集要項は論理的に読む
・助成実績は助成財団が支援したい事業のイメージ
・申請書と事業報告書のフォーマットは助成財団が望むものを体現する
・Webサイトの各種情報をあわせて、助成財団が目指すものをイメージする
・助成財団が求めるものと、申請事業のマッチング度を調整する
・助成プログラムに関する情報は非営利事業のノウハウ集であり、考えるヒント

セミナーのプレゼン資料(ダイジェスト版)
https://jcne.or.jp/data/jyosei_20220616.pdf

ベーシックガバナンスチェックの説明資料
https://jcne.or.jp/data/JCNEbasicVer.02.pdf

今回は参加者の中から、三宅さん、岡野さん、内藤さんのお二人に開催レポートを作成していただきましたので、掲載いたします。
(三宅さん、岡野さん、内藤さん、ありがとうございました。)

お名前:三宅さん

①全体の感想(200~400文字程度)
助成金との向き合い方などの基本的なお話をわかりやすく解説いただきました。特に助成団体の世界観を知るという点は、前からボーッとそうだよなあと思っていました。助成金の下書き支援を始めた頃は、その辺りが、気になり、「賀川豊彦賞」の助成金の下書きをするときに、賀川豊彦記念松沢資料館に行って、賀川豊彦さんのお話を聞いて、すごい人だなあと思ったことを思い出しました。その後、助成金の下書きに慣れてくるとその団体の世界観を知ろうとする気持ちが弱くなっていたことに気づきました。今後は、もっと助成団体について、興味を持ちたいと思いました。

②セミナーの中で印象に残ったこと、勉強になったことなど
1. 募集要項は、わかりずらい。->おっしゃる通りだなあと思いました。
2. 助成実績から、募集要項に書かれていない部分を読み取る。->そこまで考えたことは、ありませんでした。
3. 申請書などのフォーマットから、書いてもらいたい部分を知ることができる。→なるほどなあと思いました。
4. 募集要項には、世界観を伝えるものがある。->今までそのように考えたことはありませんでした.
5. メインテーマの目的は、「差別化」->今までそのように考えたことはありませんでした.

(作成:三宅さん)

①全体の感想(200~400文字程度)
1月あたり5、6件の資金調達に係る相談を受け、かつ精度(採択可能性が大きいかどうか)を相談者から求められるにあたり、これまで必死で募集要項や申請・報告書様式を読んできたが、読むポイントを含めほぼ間違いなかったことが山田さんのお話から証明されてほっとしている。
今後目指すところとしては、支援団体が採択され、申請事業を実施できるだけではなく、資金切れにより事業終了とならないよう、助成団体を始め他者に伝えられる「世界観」を持つよう今日の学びを活かし、支援していきたい。

②セミナーの中で印象に残ったこと、勉強になったことなど
1.募集要項の読み方には「マッチング系」と「インスパイア系」がある
・事業開発より資金調達の相談を受けることが圧倒的に多いため、団体の本来活動や組織運営の負担になりかねないインスパイア系の読み方を無意識に避けてきたことに気づいた。
2.募集要項には非営利活動のノウハウが詰まっている
・上記1に関連するが、苦手だった休眠預金活用事業系の募集要項の読み解き方の一助となった。
3.間口の広い「フリースタイル系」は単にふんわりとしているのではなく意味がある
・即ち「現場で活動する申請団体を課題の専門家として信頼している」ということ。
4.募集要項には「社会へのメッセージ」も含まれている
・助成団体の世界観を構成するのは「申請者へのメッセージ」と「社会へのメッセージ」。
5.本気度の高い「審査の視点」は申請書の項目に反映されている
・相談対応にあたっての「申請書のなかにシンプルなのに書けない項目があったら、それはその助成事業と合っていないということ」という考えについて概ね裏付けされたと思われる。

(作成:岡野さん)

以上