文字
サイズ

お知らせ

HOME / お知らせ / 【開催報告】JCNE助成金活用セミナー「助成金が決まったら・・・」を2022年4月13日に開催しました

2022年4月16日

【開催報告】JCNE助成金活用セミナー「助成金が決まったら・・・」を2022年4月13日に開催しました

非営利組織評価センターの組織評価・認証制度について、助成プログラムでの活用が少しずつ拡がっています。助成金申請書で組織評価の実績を記載したり、助成決定した団体にベーシックガバナンスチェックを受けてもらうなど、助成財団と連携しています。
そこで、組織評価をすでに活用して、あるいはこれから活用して組織基盤強化を図りたいと考えている団体を対象に、組織基盤強化の観点から助成金の活用をお伝えするセミナーを開催しました。

第1弾は「助成金が決まったら・・・」です。
4月は昨年秋に助成申請を行った事業の助成金が決まって事業を開始するタイミングです。その時に、どんなことをすればよいのか、何に気を付けなければいけないのか、助成金だからこそ取り組んだ方がよいことは?など、考えなければいけないことばかりです。そこで、団体や事業を成長させるための助成金の活用という観点から、助成事業開始時にやるべきことをお伝えいたしました。助成金を活用することで、どのように組織基盤強化につなげていくことができるのかを学ぶことができます。あわせて、組織評価による団体の基盤強化についてもご案内いたしました。
講師は長年、全国各地で助成金セミナーの講師を務めてきた当センター業務執行理事の山田泰久が担当しました。

★当センターと助成財団との連携については、こちらをご覧ください。
助成金の申請をお考えのNPOのみなさまへ
https://jcne.or.jp/banner-npo/

 

JCNE助成金活用セミナー「助成金が決まったら・・・」

日 時:2022年4月13日(水)19:00~20:00
場 所:Zoom(オンライン)
対 象:以下の3つの条件、すべてに当てはまる団体関係者
①法人格のあるNPO(NPO法人、一般法人、公益法人、社会福祉法人)
②団体や事業の成長のために助成金を活用したい団体
③JCNEの組織評価を活用して組織基盤強化を図りたい団体
参加者:23名
主 催:(一財)非営利組織評価センター
助 成:(公財)日本財団

<レクチャー内容>
「助成金が決まったら・・・」
講師:山田泰久(当センター業務執行理事)
⓪助成金の意義と役割
①助成金のルール
・お金の管理の仕方
②団体内部での事業体制
③事業報告書の様式から考える助成財団の期待
④事業成果を意識した事業の準備
(事業評価のスキームを利用する)
⑤事業を始める前に現状確認
⑥事業完了後を意識した事業構築
⑦助成事業を広報に活用する
⑧助成財団とのコミュニケーション

セミナーのプレゼン資料(ダイジェスト版)
https://jcne.or.jp/data/jcnejyoseikin01.pdf

ベーシックガバナンスチェックの説明資料
https://jcne.or.jp/data/JCNEbasicVer.02.pdf

今回は参加者の中から、竹内さん、三宅さんのお二人に開催レポートを作成していただきましたので、掲載いたします。
(竹内さん、三宅さん、ありがとうございました。)

①全体の感想
今回のセミナーのポイントは、「助成金を活用した団体の基盤強化」について考えることだと感じました。基盤強化というと幅広いですが、広報や関係づくり、事業、そして評価となど関連する活動が助成金にはあります。
助成金を獲得することで、どういう計画にしようか、どう取り組もうかということで頭がいっぱいになるケースが多いです。しかし、重要なポイントは助成金のお金以外の価値(例えば助成団体との関係構築など)もしっかりと捉え、活用することです。そのためにも状況分析、目標設定、振り返りとまとめ、結果報告といったPDCAサイクルを意識することが、助成金の成果を受益者、あるいは地域に広げていくうえでもとても重要だと感じました。
とても一時間の講義とは思えない、多くのことを知ることができた有意義なセミナーでした。周りにもセミナーで学んだことを伝えていきたいと思います。

②セミナーの中で印象に残ったこと、勉強になったことなど
・良い団体とは、良い活動と良い情報発信をしている団体である
・活動の可視化と価値化→活動によってどういう価値が生まれたのかなどをしっかり伝える
・助成金は獲得して終わりではなく、その後も(助成団体や行政等と)関係性を続けていく
・助成金のPDCAでCAのPDで終わるケースが多い。CAもしっかり意識し、PDCAサイクルを回す。
・事業評価を意識し、状況分析として事業開始前の地域や受益者の状況をしっかりと捉えることで、事業を実施したことで何が変わったのかがわかるようになる。
・事業報告を意識した活動。ブログの運営→写真などが実績報告に役立つ。成果物はイメージをしやすい(「報告書」など硬い雰囲気ではなく「○○白書」など)ものにする。事業報告会を実施する。
・不採択の理由は教えてもらうことが難しいが、採択の理由は教えてもらいやすいので採択された時も理由を聞くのは良い。
(作成:竹内理さん)

①全体の感想
助成金の申し込みから、採択後、助成金が終わった後までを網羅的にまとめられた素晴らしい講義でした。いたるところに山田さんの知見やノウハウが、散りばめられていて、とても濃厚なスープを飲んでいる感じでした。1時間にしては、あまりにも多くの量を詰め込んでいましたので、ちょっと、もったいないなあと思いました。ワークショップを入れて、1日のセミナーにして、2千円くらいの授業料でも十分に見合う内容と思いました。

②セミナーの中で印象に残ったこと、勉強になったことなど
・助成金は、消費ではなく、投資である。
・信頼の付加価値→「誰からもらっているか」という評判
・事業づくりの付加価値→資金源が持っているノウハウを提供してもらう
・助成金のPDCAサイクル。
・助成金は、実証実験である。
・成長にあわせた助成金の活用。
・情報発信の重要性。
(作成:三宅達夫さん)

以上