明けましておめでとうございます。

昨年は、秋以降コロナ禍もやや沈黙が続き、国民の気分も少し和らいできた感もありましたが、年末には新型変種株オミクロンの上陸、そして厳寒の季節を迎え、予断の許せない状況の中で新年を迎えました。

コロナ禍により、私たち日本人は色んな事に気が付きました。非正規労働者、シングルマザー、高齢者など弱い立場の方々により大きな影響がでていること、平時からの感染症対策が先進国より数段遅れていたこと、迅速正確な対応が後手、後手に回るなどIT化による社会の仕組みが近隣諸国より遅れていたことなど、バブル崩壊後の失われた３０年間は、世界史における数々の帝国の没落の歴史さえ想起させます。

このような状況の中、岸田首相は昨年１２月２１日の記者会見で、NPOに対する大きな期待を表明しています。「官、民、NPOが連携し、生活困窮者支援、自殺防止、子供の貧困などの問題に取り組んでまいります。何かお悩みの方が、お悩みのある方はお一人で抱え込まず、ぜひ、国や自治体、あるいはNPOの相談窓口にご連絡頂きたいと思っています」と。

自民党の首相が、このようにNPOへの大きな期待を公式記者会見で表明したことは、寡聞にして私は知りません。もちろん首相に言われなくても、NPO(非営利公益組織)は、今までも十分に活動してきていますが、今後更なる政府からの期待が表明されたとあれば、それだけのリソースを、NPOに注入していただくことが必要と思います。

皆様方には、今年も大変過酷な状況下でのお仕事になりますが、どうか健康には十分留意され、それぞれのミッションを果たしていただくことを祈念します。