(一財)非営利組織評価センターでは、一般法人(一般社団法人、一般財団法人)を対象に実施したアンケート調査の結果をとりまとめた調査報告書を作成しました。これは、NPO法人や公益法人に比べて、その経営実態がわからないと言われている一般法人について、組織、事業、財務等の法人情報を調査するために行ったものです。
当センターでは、非営利組織の組織評価機関として、一般法人を含む法人格のある非営利組織を対象に組織評価・認証事業を実施しています。ここ1,2年で一般法人の組織評価の件数も増加してきています。非営利組織の中でも、その数が年々増加していている一般法人について詳しい統計データがないことから、一般法人の実態を探るために2021年1月から2月にかけて、アンケート調査を実施しました。
今回は、当センターのネットワーク等を通じて実施したもので、約7万団体ある一般法人のうち、回答団体数154団体とごく限られた母数のアンケート調査となっていますが、一般法人の経営実態の一部を垣間見ることができる調査報告書となっています。
一般法人の関係者であれば自団体の組織運営の参考資料として、非営利組織の支援者であれば非営利組織の状況を確認するためのデータとして活用していただければ幸いです。
一般法人に関するアンケート調査報告書
(2021年1月22日~2月7日実施)
アンケート調査報告書の概要
・一般社団法人140団体、一般財団法人14団体、計154団体によるアンケート回答をもとに作成。
・回答法人について、税制上の区分は、非営利型108団体(70%)、普通法人型29団体(19%)、不明17団体(11%)。
・法人経営の困りごととして回答があった選択肢(複数回答あり)の上位3つ。
①事業を行うための資金が十分ではない。あるいは、安定していない。 98団体(64%)
②事業を行うための人材が不足している。69団体(45%)
③外部からの支援の機会を十分に得られていない。42団体(27%)
・雇用者数について、「誰も雇用していない」42団体(27%)、「1~3人」38団体(25%)、「4~10人」39団体(25%)、「11人以上」35団体(23%)。
・理事会を設置している法人は、134団体(87%)。
・財務諸表をホームページで公開している団体は、45団体(29%)。
調査報告書の発行を記念してセミナーを開催します。
調査報告書発行記念セミナー
「アンケート調査から見えてきた一般法人の組織運営」
日 時:2021年8月18日(水)10:00~11:00(開場9:50)
場 所:Zoom(オンライン)
参加費:無料