文字
サイズ

お知らせ

HOME / お知らせ / 【ご報告】全世界20ヶ国のNGO・NPO認証評価が加盟する国際組織の総会に出席しました

2020年7月28日

【ご報告】全世界20ヶ国のNGO・NPO認証評価が加盟する国際組織の総会に出席しました

全世界20ヶ国のNGO・NPOの認証組織が加盟する国際組織である 「International Committee on Fundraising Organizations(ファンドレイジング組織に関する国際委員会)(略称:ICFO)の総会に当センター職員が出席しました。
ICFOは欧州評議会において諮問機関として登録されており、世界各国の認証組織が情報交換を行う場となっています。非営利組織評価センターは、日本唯一の認証機関として、加盟しています。
ICFO総会スケジュール
1日目 2020年6月4日(木)14:00~17:00(日本時間21:00~24:00)
2日目 2020年6月5日(金)14:00~17:30(日本時間21:00~24:30)
ウィーンで開催予定だったが、新型コロナウィルス感染症パンデミックにより、オンライン会議システムzoomにて開催された。

概要

毎年、加盟国の持ち回りで開催しているICFOの年次総会だが、今年度は新型コロナウィルス感染症の影響により、オンライン開催に変更された。総会の前週にトライアルがあり、総会は6月4日(木)と5日(金)に各3時間で実施された。欠席の加盟国もあったが出席者は多く、活発な議論が交わされた。メインの話題としては、やはり新型コロナの影響は大きく、各国の状況としてStay Homeが基本で在宅勤務していること、医療のひっ迫、政府からの支援不足、事業活動の制約、職員を解雇せざるを得ないなど、どこも大変な状況であることが報告された。

 

各国の認証機関の状況として、新型コロナに対応するための支援として、寄付やクラウドファンディングも増え、前年比で世界的に認証付与団体は増加している傾向もある。また、CareやPlan Internationalなど、世界的に各国で認証されているNGOがある一方、どこの国でも認証を得ていない著名NGOもあることなどが傾向としてあげられた。

 

グループディスカッションは2回設けられ、数か国でグループごとに活発な議論がかわされた。1日目は、認証機関の認知度向上や認証マーク普及の方法について、2日目は非営利セクターのトレンドについて、ディスカッションが行われた。認証機関は各国、寄付者の集い、公告やSNSの活用、イベント開催など様々な方法を複数実施していることが特徴としてあった。

また、認証付与団体が自ら「なぜ認証が重要か、役にたつか」を支援者・寄付者に語ることの重要性がトピックとしてあげられた。日本が初期ステージにあることについては、「有名な非営利団体に声かけをし、そのネットワークにも声かけて大きくしていくべき。著名な団体がとっていれば、訴求力となり取得を目指す団体が増える。」などのアドバイスがあり、カナダのCCCCはそのようにして拡大していったことなどがシェアされた。

最近の世界各国の寄付の傾向としては、クラウドファンディングが若い世代で広まっていることは変わらず、特に災害や新型コロナウィルスパンデミックのような緊急性がある場合、多くの団体がクラウドファンディングを活用していることなどが話題にあがった。一方、若い世代は寄付をするより、ボランティアを選択する傾向はどこの国でもあることとして共有された。

 

その他、2019年の事業報告及び財務諸表が正会員で審議決定された。理事会からは今後の見通しや役員改選について報告があった。また、準会員から正会員になるためには、ICFOプリンシプルに準拠することが条件であり、理事会に申請する必要があることなどが説明された。今回は役員改選が実施され、2012年から代表を歴任したMartina氏が退任し、次の代表はフランスのAna Benavidesが就任した。他、役員の改選が行われ新体制となった。

 

報告書はこちら