ICFO総会スケジュール
1日目 2020年6月4日(木)14:00~17:00(
2日目 2020年6月5日(金)14:00~17:30( ウィーンで開催予定だったが、 |
概要
毎年、加盟国の持ち回りで開催しているICFOの年次総会だが、今年度は新型コロナウィルス感染症の影響により、オンライン開催に変更された。総会の前週にトライアルがあり、総会は6月4日(木)と5日(金)に各3時間で実施された。欠席の加盟国もあったが出席者は多く、活発な議論が交わされた。メインの話題としては、やはり新型コロナの影響は大きく、各国の状況としてStay Homeが基本で在宅勤務していること、医療のひっ迫、政府からの支援不足、事業活動の制約、職員を解雇せざるを得ないなど、どこも大変な状況であることが報告された。
各国の認証機関の状況として、新型コロナに対応するための支援として、寄付やクラウドファンディングも増え、前年比で世界的に認証付与団体は増加している傾向もある。また、CareやPlan Internationalなど、世界的に各国で認証されているNGOがある一方、どこの国でも認証を得ていない著名NGOもあることなどが傾向としてあげられた。
グループディスカッションは2回設けられ、数か国でグループごとに活発な議論がかわされた。1日目は、認証機関の認知度向上や認証マーク普及の方法について、2日目は非営利セクターのトレンドについて、ディスカッションが行われた。認証機関は各国、寄付者の集い、公告やSNSの活用、イベント開催など様々な方法を複数実施していることが特徴としてあった。
また、認証付与団体が自ら「なぜ認証が重要か、役にたつか」を支援者・寄付者に語ることの重要性がトピックとしてあげられた。日本が初期ステージにあることについては、「有名な非営利団体に声かけをし、そのネットワークにも声かけて大きくしていくべき。著名な団体がとっていれば、訴求力となり取得を目指す団体が増える。」などのアドバイスがあり、カナダのCCCCはそのようにして拡大していったことなどがシェアされた。
最近の世界各国の寄付の傾向としては、クラウドファンディングが若い世代で広まっていることは変わらず、特に災害や新型コロナウィルスパンデミックのような緊急性がある場合、多くの団体がクラウドファンディングを活用していることなどが話題にあがった。一方、若い世代は寄付をするより、ボランティアを選択する傾向はどこの国でもあることとして共有された。
その他、2019年の事業報告及び財務諸表が正会員で審議決定された。理事会からは今後の見通しや役員改選について報告があった。また、準会員から正会員になるためには、ICFOプリンシプルに準拠することが条件であり、理事会に申請する必要があることなどが説明された。今回は役員改選が実施され、2012年から代表を歴任したMartina氏が退任し、次の代表はフランスのAna Benavidesが就任した。他、役員の改選が行われ新体制となった。